ドラッカーのマネジメントよりも大切なこと

ドラッカーのマネジメントよりも大切なこと

ピーター・ドラッカーの「マネジメント」という本があります。


以前ベストセラーになった、
もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら
の本の中で、女子マネージャーこと主人公のみなみが読んでいるのが、
この「マネジメント」という本です。


「マネジメント」エッセンシャル版



ドラッカーというのは、20世紀を代表する経営学者の一人です。


今日のお題はドラッカーのマネジメントよりも大切なこと、なので、
ドラッカーを否定するような記事のように思うかもしれませんが、
そんなことはありません。


僕はドラッカーは良い事を言うなと思います。


特に、僕がドラッカーの言葉の中で一番参考にしている言葉があります。


それは、
「もともとすべきでなかったことを、
能率・効率よく行なうことほど、無駄なことはない。」
という言葉です。


これは、7つの習慣という有名なビジネス書の
第二の習慣(目的を持って始める)でも解説されていますが、
重要な概念です。


というのも、経営をしていると、つい「効率」を考えて、
それだけを追求してしまうんです。


特に、せどりをしていると、1時間あたり2000スキャンとか、
時給いくらとか、効率を上げる事も大事なので、
ついつい「今やっていることの効率を上げる」事を考えてしまいます。


しかし、従業員や、時として社長までも、
「今その仕事を最優先にすべきかどうか」というのを
考える余裕が無いので、ついついルーチンワークに陥ってしまうものです。


この「ルーチンワーク」というのが曲者(くせもの)で、
例えばアフィリエイターなら、ブログの記事をたくさん書くとか、
作業をたくさんするとか、サラリーマンなら雑務をいっぱいこなすとか、
そういう「今目の前にある仕事(特に、緊急の仕事)」
をやってしまいます。


緊急の仕事に対処することが結果を生まない事があるというのは、

経営者の仕事は問題解決ではない

経営者の仕事は問題解決ではない

2024.12.11

に書いていたので、読んだ人は分かると思います。


なかなか良い事を書いていると思うので、まだ読んでいない人は読んで下さいね。


僕の場合は、「緊急だけど重要でない仕事」
はほとんど全部無視するようにしています。


緊急というのは、例えばメールが入ってきたり、
関係の無い人からの電話とかです。


重要な電話であれば後でまとめてかけますし、
友人からの恐らく用の無い雑談とかだと普通に電話に出なかったりします。


あと、従業員の相談も基本的に僕は受け付けません。


自分で考えて、という感じ。


その代わり、従業員が出すべき結果というのはかなり明確にするし、
結果に対してかなりシビアに見ています。


で、僕が従業員の質問に答えないし、そもそも会社にいないと、
従業員は結果を出すために勝手に考えています。


結果が間違っていたら指摘しますが、これでだいたいOKです。


僕以外の誰かに聞いて解決するか、
もしくは自分で考えて結果を出しにくるので、
結果として従業員も成長していると思います。


以上はドラッカーの言葉を僕が参考にしたという話でした。


今回のメールのテーマは

【ドラッカーのマネジメントよりも大切なこと】
ということでした。


以下、ドラッカーの書いた「マネジメント」という本について書きます。


この本は、「マネジメントする技術」だけではなく、
その紙面の半分近くを「マネジメントの使命」
というのに充てているのが印象的です。


マネジメントの使命や目的というものを定めてから技法に入るあたり、
先ほどの「もともとすべきでなかったことを、
能率・効率よく行なうことほど、無駄なことはない。」


という言葉の発案者らしい構成です。


本の前半では、マネジメントの果たす役割について明確に述べています。


本の後半に書いてあることとして、
ドラッカーによれば、
マネジメントする者(マネージャーの使命)とは、以下の2つです。


1:1+1=3になるように、個人の強みを強化し、
また逆に個人の弱みを打ち消して全体で戦う組織を作る。


2:優先順位を決める。
今日やったことによって
犠牲になったやらなかったことによる被害というものがあるので、
それを最小限に留める。


つまり、全体での生産性を上げろ、ということですね。


僕はドラッカーのマネジメントを読んで、マネジメントについての知識は
読む前よりもかなり詳しくなったのですが、
今日のテーマでも言っているように、
結論的に言えば、「マネジメント」というものは、
起業段階では、不要か、あるいはあまり重要では無いと、
引き続き思っています。


もう一度言います。


起業段階で、マネジメントを考える事よりも重要な事があります。


それは・・・「システム化」、です。


【起業時点での、大事さの優先順位】
マネジメント <<< システム化

確かに、マネージャーの役割として、個人個人の役割を認識し、
職務設計を行い、全体の生産性を上げる事が大事です。


しかし・・・・


このマネージャーの職務は、重要な視点が抜け落ちています。


重要な視点:


創業したての個人事業主、
零細企業に近いベンチャー企業に、優秀な人材等来ない。


僕は、今でこそマイナビ等で大々的に募集を行い、
これまで1200人以上の応募を得て、
その中から選んだ10数名のスタッフ・社員・アルバイトで
組織を運営しています。


それで、それぞれから合計で利益500万を毎月超えるくらい得ていますが、
それはどうやったのか??


答えは、「システム化(=仕組み化)」です。


マネジメント、では無い。


理由として、今は優秀なスタッフがいるものの、
依然としてマネジメントにより生産性を上げる、というよりは、
「システム化で、アルバイトでも成果が上がる仕組みを作る」


というのと、
「優秀なスタッフには、創造性を上げてもらって、結果を出してもらう」
というのを徹底しているからです。


僕は去年の春頃まで、マネジメントが社長の役割だと思って、
ひたすらマネジメントしてました
(その頃はドラッカーの「マネジメント」は読んでませんが、
マネジメントの技法について研究し、
個々人のパフォーマンスを研究してました。)


しかし、マネジメントという抽象的な言葉や、
「チームプレイ」という言葉で表される程、
経営は甘くない、というのが現実です。


中小企業・零細企業において、社長の力が10くらいとすると、
最初に入ってきたばかりのスタッフというのは、
仕事の理解度だけで言うと1とか、
10のうちいくらも分かって無いケースがほとんどです。
(今はシステム化して、優秀なスタッフもいるので、
彼らがいないと成り立たないですが、
僕が言いたいのは、特に最初の段階でシステム化できるのは社長だけだし、
マネジメントではなくシステム化を施して
初めて人は自分の役割を認識するということです。


つまり、システムを回すスタッフはいるけど、
彼らが仕事するために最初にしなければならないのは、
マネジメントではなくシステム化ということです。)


僕の会社の業務で言うと、
出品代行の業務というのはマニュアル化されていて、
システム(文字通りITシステム、
出品千手と呼ばれているシステムですね)が
業務を決めています。


マネジメントというのは、従業員の自主性や個性を活かし、
全体でのチームプレイとして生産性を上げるものですが、
それ以上に、業務がシステム化されていないと、
最初の一歩が踏み出せないのです。


このあたりは、強調してもしすぎる事は無いですね。


起業というのは、社長が業務をシステム化(=仕組み化)できて初めて、
人を使う事ができるし、
あるいは収入を爆発させる事ができます。


もう一度別の言い方で言いますが、自営業や、
専門家+アルバイトの事務員とか、秘書、
という人は、業務をシステム化できていないので、
労働からは脱却できないし、
不労所得もできません。


不労所得、高収入、自動化、収入の爆発、というものは、
全て第一歩としてシステム化(仕組み化)されることにより始まるのです。


例えば、税理士の先生+秘書。
税理士の先生は秘書を入れて収入を1.3倍増させられるかもしれませんが、
では引退できるでしょうか?


答えは否、です。


これは業務を仕組み化していないので、先生がいないと収入は伸びません。


では、先日配布したLTVセミナーの美容室
(美容師経験3年で独立し、リピート率93%、
顧客単価14000円のスーパー美容院)
はどうでしょう?


システム化できているか?


答えはYES、です。


業務を仕組み化しているので、
オーナー経営者がいなくても、
極端な話、アルバイト+契約社員だけ雇っておけば、
ほとんど収入を変えずに引退する事が可能でしょう。


だから、税理士の先生が引退するためには、
あるいは収入を爆発させるためにはどうしたら良いのでしょう?


答えはもう分かりますね、システム化(仕組み化)です。


経営者になれば良いんです。


経営者とは、マネジメントする人ではありません。


経営者とは、当初は少なくとも、
システム化(仕組み化)を施す存在なんです。


分かりましたか?


では、税理士の先生が引退するためには?


→答え:業務をシステム化(仕組み化)する。


集客の仕組み、業務処理の仕組み、顧客フォローの仕組み・・・。


要するに、
マーケティング(集客)とオペレーション(業務遂行)の手順を決めて、
それをシステムで、誰でも出来るようにすることです。


ドラッカーの言うように、
1+1を3にするように、強みを伸ばして弱みを打ち消してとか、
優先順位を決めて・・・ということとイコールでは無いんです。


まずは、1+1の1を、誰でも、できるようにすること。


そしてそれを10にすること。
1+1+1+1+1+1+1+1+1+1=10
にすること。


これを仕組み化すること。


1の仕事を10倍に増やせるためにシステム化しておくこと。


それが貴方の経営者としての第一歩です。


マネジメントじゃありません。

人の管理とかじゃありません。


それよりも、まず、システム化することです。


以下の記事を読んでなければ、読んで下さい。

経営者の仕事は問題解決ではない

経営者の仕事は問題解決ではない

2024.12.11

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追伸.

マネジメントとシステム化ですが、
本文では混乱を避けるため敢えて言及しませんでしたが、
マネージャーの役目としてシステム化というのも一部あります。


しかし、マネジメントとは主に
「労務管理・人員管理・一部プロセスのシステム化や目標設定含む」
という感じなので、
やっぱりシステム化というものだけに集中した方が小さな企業や
最初の一歩は非常に踏み出しやすいので、
敢えて全く別のものとして扱いました。

追伸2.

【マネジメントについて補足】

この記事を公開したところ、

読者
そもそも「マネジメント」って何ですか?

という質問をもらいました。

マネジメントというのは、「管理」の事です。

組織とか人とかの管理の事ですね。

だから、企業のマネジメントというのは、企業という組織とか、人の管理の事です。

あと、システム化(仕組み化)というのにも馴染みが無い人がいるみたいでした。

システム化(仕組み化)というのは、ブログとかメールとか、あとはコンピュータとか、人とかを使って、仕事を自動でできるようにすることです。

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