今日は国際関係が変化するお話。
世界のリーダーシップを取る国は中国+アメリカが弱体化し、EUの方に重心がやや移る可能性があります。
また、日本にも可能性が少しあります。
まず「国」というものについての国民感情ですが、
日本も、コロナで大変困って、助けて欲しいと思ったときに
「実際に」給付金などで助けてくれたのは自分の「国」という単位でした。
また、人々も「日本国に」助けろと思っているのであって、
別にアメリカや中国に助けろとは思わないので、
ここにきて各国、「国」という統治システムに「依存心」を高めています。
それまでは、比較的自由主義を謳歌していた先進国でも、こんな環境では、やや社会主義(国に管理を委託する)に人々の心理が傾きます。
■ポイント1:コロナでみんなビビって国に頼った(社会主義化)
さて、国別に、リーダーシップを見ていきましょう。
まず中国ですが、コロナウイルスの発症源なのと独裁政治でいて、発表者数にも嘘が含まれているなど、国際社会から信頼を得られていません。
国連のうちWHO(世界保健機構)をアメリカのトランプが攻撃する一方で、拠出金を増やすなど、世界での立場を高めようとしていますがそうはうまく行かない(国際社会から信頼されない)でしょう。
一方でトランプも、「マスクは意味がない」
「俺はマスクしない」「コロナなど大したこと無い」として、
初動を誤った結果、アメリカは世界でも最大のコロナ被害国になってしまいました。
また、元々トランプ当選前からの流れで、
大衆迎合・一国さえ良ければ良いというポピュリズム(大衆迎合主義)かつ、
ナショナリズム(一国さえ良ければ良い主義)が、アメリカを中心として世界に波及していきました。
ロックダウンによりアメリカの失業率は15%を超え、失業者申請数は3,300万を超えました。
このため、アメリカの方は経済は何とかなって
世界を引っ張る「能力」が戻ったとしても、
世界を引っ張る「意思」の方がダメなので
結局世界の中で以前ほどのリーダーシップは発揮できないでしょう。
また、世界も一国さえ良ければ良い主義のアメリカをそこまで信頼もしないでしょう。
そうなるとどこが台頭するか?ということですが、
これが、一説にはEU(欧州連合)と、日本の組み合わせではないかと言われています。
(※イギリスは2020年1月31日にEU離脱を果たしています。
えっあれだけ騒いでおいて、結局離脱したのめっちゃ最近やんって思ったあなた..
俺もそう思いました笑。
国民投票は2016年6月23日だったんですが。)
※日本は、EUと、2019年に『日EU経済連携協定(EPA)』というのを結んで仲良くなっています。
EUはEUの法律と、その国自身の判断があって、
コロナの時にも、EU-各国の首脳で判断が錯綜して、
足並みを揃えたコロナ対策は難しかったのですが、
・国際的に大きく信頼を失墜している国が少ないこと
・ドイツのメルケルなど、リーダーシップある国が一部あること
(※但しドイツもポピュリズム(大衆迎合)気味でメルケル引退後はその方針が加速すると思います)
・なので相対的にEUの各国+日本
というので、EU+日本は、アフターコロナ(ポストコロナ)において、世界のリーダーシップを発揮する可能性があります。
※経済が傷んだ日本がどれほどのプレゼンスを発揮できるかは分かりませんが。
■ポイント2:消去法では米中が喧嘩+信頼低下
→EU+日本がプレゼンス(存在感)拡大か
最後に、AIについてですが、
コロナ対策をうまくやって、
IT対応もできていて、
人口が少なくリーダーシップが優れたアジアの4国を覚えておいてください。
それは、
韓国、台湾、シンガポール、香港
です。
※香港は地理的に中国の一部ですが、イギリスに取られてから返還されたので、中国とは別の発展をした国です。
僕はアフターコロナでは
『非接触経済』
『第4次産業と言われるコンテンツ経済』
『その究極系はAI』
が大事になってくると思うのですが、
AIについて多分ちゃんと対応できそうなのがこの4国です。
コロナにもちゃんと対処できた。
特に台湾のIT対応っぷりは凄いです。
リーダー自らマスクアプリ作って、マスクは政府が買い取って配給制にしちゃった。
例えば、非接触経済において、倉庫のAI化や、
ドローンによる無人配達に高度に対応できる可能性があります。
最後におまけとして、人口的に発展しそうなのが、
インド、フィリピン、南アフリカ
の3国ですが、
これらの国は経済格差・経済規模そのものや人種問題もあり、国際的な発言のプレゼンスはまだ高くありません。
(規模的にはインドにその可能性はありますが、国際的リーダーシップを取る「能力」と「意思」の両方がまだと見るべきでしょう)
以上が
・コンテンツ経済の加速
・非接触経済が台東する
・中国と米国の覇権・発言権・支配が弱まる
(EU+日本の連合か)
・傷んだ経済と救済を国に求める国民と、一部社会主義への回顧
・韓国・シンガポール・台湾・香港が非接触経済とAIに対応する
・物流・物販が儲かっているのは中期的トレンド。長期的トレンドはコンテンツとAIの方
・テレワークとIT活用企業が勝ち組へ
あたりの話です。
話すと長いので、今回はこれで。
残ったテーマ
・車・航空機など一部大手企業が半国有化・国有化へ
(既にJAL・フォードなどが危ない)
・リーマンショックは余裕超え。バブル崩壊も超える。
これは、1929年を超える世界恐慌の始まり。
などなど。
バブル崩壊も余裕超えしそうな
世界不況を及ぼすことがほぼ確実なコロナですが、
明日は『コロナで加速するハイパーインフレリスク』と、
そこで上手く振る舞うと億万長者になれる?
というかちょっと知っておかないとまずい知識を共有しますね。
注目しておいてください。
■■■追伸:BCGじゃなくて人種の差異か?
BCGについて、意見いただきました
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2020/5/13にイスラエルからの報告で、
BCG接種の有無では統計学的有意差が出なかったという報告がありました。
米国からの報告では、人種差が明らかにあったというものもあり
(ヒスパニックなどと比較し、アジア人の死亡率が低い)、
遺伝子学的な素因が関連している可能性はあるだろうと思いますが、あくまでも推論。
肥満は明らかなるリスクであり、日本人に肥満が少ないことは寄与していると思われる。
参考)
BCG→ https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2766182
※原著英語
人種→ https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-52240929
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以上を頂きました(URLなど一部加藤が補足)。
BCGは仮説、仮定の一つであり、因果関係の立証はできてません。
人種要素はありそうです。
BCGを本文で用いた文脈は「重症化率などが人種により異なり、
日本は日本、スウェーデンはスウェーデンで考える必要がある」です。
「国によって違う」ということを言いたかったのですが、
BCGについては異論も多数ありちょうど5/13に
イスラエルから論文が出てきましたのでこれを機に補足しました。
今後「BCGによる差異は明白」は安易に言わない方が良さそうで、「国・人種・地政・衛生環境により違いがある」がより正確です。
(こう書くと、ほとんど当たり前なんですが)。
あと個人的にイタリアはパンを手で食べてるので、感染しやすかったというのはあると思っています。
(異論どころか論文にすらならないでしょうが 笑)