【結局企業は有能な若手が入社したい会社かどうかだよ】
企業の繁栄と衰退は、有能な若手を入れる×若手に権限があるで説明できる。
この間、外資系消費財メーカーのP&Gの若手な有能な社員と話していて思った。
社内の主要な改革は、入社5年未満の若手が担う事が多いそうだ。
その方の危惧は、
「このままだと、40代~50代の有能な社員がP&Gに
見切りを付けて他に転職してしまう可能性があるから、P&Gは衰退する。」
僕は言った。
「そんなことは無い。リクルートにしても、実質40代定年を敷いていて、
人材輩出企業みたいになってるけど、
キャッシュフローを見ていてもとても元気な企業。
つまり、企業が元気かは
『有能な若手を惹き付けられる企業か』
と
『老齢な社員が権限を牛拾るのではなく、
若手にも権限とチャンスが巡ってくる企業か』
で説明できる。
今も変わらずP&Gは、関西で最も人気の高い企業のうちの一つだし、
本社オフィスも震災で隔離されて以降人気のない六甲アイランドから
神戸三宮へと移すと言うし、人気を保てそう。
更には、老齢な社員が40代で抜けている。
つまり、人材輩出企業とは、社員に見限られた企業というよりは、
若手にチャンスがあり、新陳代謝が保たれている企業の事だ。
アップルのように老齢な社員が増えるのではなく、
リクルート等のように平均年齢を若く保つ×新卒に人気である限り、
P&Gは引き続き繁栄できる。」
P&G社員はこの意見賛成らしく「確かに」とのことだ。
ということで、僕の中で優良企業の方程式
『有能な社員を入れる×若手が活躍できる、動きのある組織を保つ』
人材が足りず、とりあえず正社員を大量採用する必要があった
バブル期とは違い、
今は有能な人をどんどん育てられる企業になって良いのだ。
そして、IBM、マッキンゼー、リクルート、P&G、
そして日本ではあまり聞かないがGE
(ゼネラル・エレクトリック、エジソンが作った会社)
のように、「あの会社有能な人材を輩出してるよなー」
という評判が続く限り
その会社の人材の健全性は保たれていると考えられる。
企業が人材を囲い込みたいとか、入社5年は修行だとか
ケチくさいこと言わずに、どんどんチャンスを与えれば良いのである。
-年功序列の崩壊の別の面からの考察。