こんにちは。
サラリーマンは、時給換算で2,000〜2,500円くらい貰えると、成功したと言えそうです。
また、時給4,000円となると、これはもう大企業の幹部クラスでも難しいこともわかりました。
【記事を書く元になったネタ->興味あればどうぞ】
週90時間労働はもうごめん、ウォール街去る若手バンカー増加
(元記事が削除されていた為、魚拓です)
以下、面白い示唆もあるかもしれないので、学生などはぜひ読んでください。
(僕の出身校が京大なので、京大生が参考としてところどころ出てきます。)
いわゆる「外資系投資銀行(=外資系証券会社)」という、
東大/京大/海外MBA卒生がこぞって応募する会社の投資銀行部門というところに勤務している人のことです。ゴールドマンサックスとか、モルガンスタンレーとか、リーマンブラザーズなどがここに入ります。
●若手バンカーの初任給:700万~1,000万(週90~120時間労働)
→年4,500~6,000時間(時給1,166円~2,222円)
週90時間は、週5日なら1日あたり18時間労働(1日10時間残業)なので、一般的な日系企業よりかなりきついと言えそうですね。
さて、普通の会社で「残業0」だと、年間2,000時間労働ぐらい(月166時間)です。
仮に、残業を月40時間(毎日2時間くらい[20時まで])してると、年間2,500時間(投資銀行はその倍の5,000時間・・・)になります。
では、一般的な日系企業の給与を見てみると、
●日系企業の初任給:250万(一般企業)~350万(ITベンチャー・一般大手・大阪ガス等もこのあたり)
~390万(大企業の良いほう・NTTグループ・商社など)
●日系エリート:30代で700万(大阪ガス)~900万(三菱総研)
です。
若手バンカーが、エリートバンカーまでになる道のりとしては・・・、
- 時給1,166~2,222円で1~5年を過ごす
- 運が良ければ1,000万のまま(他業界に行かない限り、時給は実はそんなにあがらないです)、職位が上がれば2,000万目指せるか?
- 4年で年収4,000万とかはほとんどリーマンショック前の幻想であり、時給2,000円保てればまあ良い方だと思います
参考)コンサル:初任給500~600万で、労働時間は若手バンカーと同じ(週90~120時間労働)です - 実力があれば5~8年で年収1000万突破するかも(その前に転職する人がほとんどだが)。
そもそもコンサルが高給とかいうのがトータル年収しかみなさすぎ。 - 100人に一人?くらいは、10年勤め上げて年収5,000万~1億円のパートナーに昇格します
のような感じです。
日系大手企業の場合、初任給350~500万(500万の例は野村総研で、激務だが外資ほどではないです)。
京大生がいくような企業は30才で600万というのが普通かやや良いくらい(この時点で30歳のサラリーマンの年収上位4%前後だが)です。
ただ、これらの給与には残業代が含まれているので、
毎日2時間残業したとすると、月40時間、年間480時間となり、年間の総労働時間は、年2,480時間(定時間2,000時間+残業480時間)なので、
→年収250万円だと時給1,000円。普通に残業代が出る、ちょっとした優良企業くらいです。
→年収500万だと時給2,000円くらい。
上述の通り、東大・京大・海外MBA卒の「若手エリート最高峰」で1,166円~2,222円のため、初任給500万で残業が40時間しかないというのはまず絶対無い(し、そのような企業は私が就活していた時期を含め、知る限りほぼ存在しない)
その為、外資系投資銀行のエリートといえど、とりあえずは頑張って、時給2,000円達成するか、日系に転職して時給2,000円前後(年収も減るが労働時間も減る。ただし1億円プレーヤーはなれない)を目指すかだと思います。
従って、中小企業で時給1,000円前後、残業代も支給なら、かなりの優良企業(一般中小企業だと計算すると600円とかになったりする企業も結構あります)で、時給2,000円ならトップだと言えます。
こう考えると、新卒とベテランの差は1,000円と2,000円で倍しか違わないのですね。
まとめると、
●20歳未経験:時給1,000円出たらよいほう
●30~40歳ベテラン:時給2,000円なら相当がんばってキャリア積んでます
(京大生を基準としているのですが、普通は1500円まで到達すれば良い感じかと思います)
●40歳代:キャリアによって違いますが、プロフェッショナル職として市場スキルが高ければ時給3,000円、4,000円を目指せる?
なお、4,000円というのはもうべらぼうな金額です。残業0でも800万、残業80時間で年収1,200万になります(年収1000万とってる人自体、日本で4%もいない(統計上は4.4%)です)。
時給で4,000円超えてるのは、もう大企業の管理職でもほぼいないです。
外資系の中での出世競争で勝ち残った本当に一握りの人です。
従って、京大生と言えど、生涯キャリアの中で、時給3,000円を一度でも取れたなら、今の時代、かなり成功したキャリアです。
時給3,000円で、毎日22時まで(残業4時間):年収900万。
これは日系としてはかなり良い方と言えますが、管理職は忙しいので22時で帰れたらラッキーです(900万というのは、37歳くらいをイメージして書いてます)。
先ほどの日系ホワイトインフラ企業(?)の大阪ガスも、30歳で700万ですから、仮に毎日21時まで(残業3時間)として、時給2,500円前後です。
30歳で時給2,500円、これが京大生のかなり成功したキャリアの時給です。
まぁ、日本の賃金感覚として客観的なデータなので参考にしてください(一部誤ってたら指摘してください)。
経営者としての所感ですが、新卒は高くつき、勤め人には、ベテランでもなかなか時給あげにくいんだなーと。
新卒でシッカリ報いてもらいつつも成長して、あわよくば独立(起業)を狙うのが良かったりします。
追伸.
これは、経営者として、社員にシッカリ報いられているだろうか?
ということを考える際のベンチマーク的に考えた思考が元になっています。他意はありません。
追伸2.
統計やキャリアは必ずしも正確なものではなく、主に後輩や同僚のヒアリング結果によるところもありますので、間違っていることを含む可能性も多く、コメントやメッセージでご指摘ください。
追伸3.
このブログは、僕の会社の社員も読んでいることもある為、控えめに「独立(起業)を狙うのがいいかも・・・」と書いていますが、
(出来れば20代のうちに)起業するべきだと思います。
その理由は、期間限定で無料公開している「最短・最速、リスク0で起業する方法」を解説したセミナーを見れば、わかってもらえると思います。