医学部とソーシャルゲームに吸収される優秀な人材

【医学部とソーシャルゲームに吸収される優秀な人材】


受験の頂点、医学部。


そんでもって学校の頂点、東大。


東大医学部。100人。


日本の最優秀の学生が多くても数百人
(少なければTOP200、多くてTOP数百)いて、
そのうちの100名が集まる学部。


それと、優秀なプログラマー達。


日本のIT産業の発展を担う彼ら。


用意された職業、医者(詳しくは無いので職務は割愛。
内科(薬出す)か外科(手術する)かその他(診療する)か、
研究(セミナー含む)といったところだろう。)。


もちろん尊い研究やノーベル賞級の研究、
それから献身的な医療で国や患者を支えているが、
客観的な産業構造的には平均して、医療業界は税金を納める側ではない。


税金を消費する方。


もちろん、医療メーカーに就職したりしたら別だけど。


それと、ソーシャルゲーム製作(モバゲーやGREE)。


モバゲーやGREEは、典型的な可処分所得を課金してもらう産業である。


ここで重要な問い一つ。


Q:彼らは何故医学部に行くorモバゲー・GREEに行くのか?

A:(全員がそうではないにしろ、確率論的に)たくさん給料くれるから。


反論・異論もあろうけど、残念ながら業界の期待給与と集まる人材の優秀さは、
非常に綺麗な相関があるので、上記は多分に真実を含む。


では、

Q:なんで医学部orモバゲー・GREEはいっぱい給料くれるのか?

これに対しては、

A:自分たちは希少価値がある人材だから、自分に高値が付く。

とこったところ。


つまり・・・?


医学部→定員があるので、給料が高い。
(もちろん、医療従事者が金目当てと言いたいのではない。
むしろ、業界的に、彼らに報いられる報酬がそれで、
相応の人材が集まっていると考えるほうが妥当。)


モバゲー・GREE→給料が何故高くなるかの構造を説明するのは少し難しいけど、
前提として「人が時間とお金を使うのが、スマホに移ってる。」


つまり、カリフォルニアのゴールドラッシュみたいなもんで、
人(この場合は、人の使う時間)が、わーっとスマホに移動してる。


そこにコンテンツが必要だけど、あまり無い。


だからモバゲーやGREEが作ってる。


充分じゃないから、需要と供給の関係で、バブルになる。
だから、給料が高い(GREE平均年収・750万・平均年令31歳)。


経済は労働力の完全性(ここでは流動性と連続性の意)を前提とすれば、
“儲かる産業に”人が流れ込んで、廃れたら去るだけだけど、
残念ながら労働力は完全ではない
(流動性は高くなく、また一つの産業に人材が偏ると、
年齢的・キャリア的なところから、これが不連続となる)。


つまりどーゆーことか?


医学部は置いといて、最優秀な人材がソーシャルゲーム作っちゃってるよんと。


そんで、ソーシャルゲームは需要と供給の関係で供給が追いついてないから、
給料高くなっちゃってるよんと。


-閑話休題、一昔前のSEバブルの話-

猫も杓子もIT化ぁー、
IT化ぁーと叫んで文系人材までも全員SEとして就職していったとさ。


とあるITベンチャーのVisual Basicから作られたプログラムを見たことあるけど、
すんごい小分けなのね。


曰く、
「この変数を受け取って、2倍して、返す」
みたいなモジュールが、作成年月日、担当者名、バージョンと共に書かれていて、
オブジェクト思考で、文字通り変数を受け取って、返してる訳。


そんで、そのモジュールの定義書とかがあっちゃったりする訳。


すげー。


そら高度人材もいらんし(最低賃金が800円だとして、
時給900円か1000円払えばやってくれる人はおるだろう。
だって専門知識ほぼいらんもん。)、
開発は杓子定規で柔軟性の無いUI(操作画面)になるし
(一昔前の使いにくい銀行のATMの操作画面みたいな)、
開発終わったら人も余るわ。


-閑話休題、一昔前のSEバブルの話終わり-


さてさて、ソーシャルゲームバブルはどない??


さすがに、スマホ上をアプリ動かすのにさ、
この変数を2倍して返すみたいなのを全員でIT化してもしょーがない訳です。


なので、一つの工程に対してアプリ開発するのはもっと少数で、
というかアプリ全体を理解していないといけないので、
流石に中規模でも5-8名程度の開発チーム
(最近はグラフィックとか進化してるから2名とかではいかない。
こうなるとRPGが面白くなくなってくる。


その大人数開発でおもんなくなったゲーム市場を
打ち破ったのがカプコンのバイオハザード
(確か最初の発案~骨子を作るまでは開発人数が5人くらい)。少人数万歳。)
まぁ連携と言っても、多い連携でも棺桶を持つのに6人で持てるくらいだから、
アプリはこれ以上開発人数多くなったら妙におもしろみがなくなって
全部同じゲームに見えてきそうだけど、
まだまだ進化はしてると。


で、大事なのは少人数でやってるから、個々に能力はあるってこった。


でもって、不滅なのは、ソーシャルゲーム市場とか、
ナントカ「市場」って名前がつくものじゃなくて、
本源的な付加価値の部分。


基幹産業的には、やっぱり業務のIT化とか、
あるいは日本が遅れているものとして、
戦略そのものを決めるITみたいな、そう、業務を「IT化」するんじゃなくて、
「ITから戦略を創る」的なところなんですよ。


これの一つの流れが「ビッグデータの活用」とか
「データマイニング」とか呼ばれているね。


どういうものかというと、
「すんげー多すぎて人間もよくわからない営業等の数字たち」の中から、
特定のパターンや法則を見つけて、
それを逆に営業戦略や経営戦略に活かすというところ。


ところで、うちの会社では昔、
「社内戦略コンサル」みたいなものを募集したことがある。


応募は2種類に別れた。


1種類は、オラクルやIBM、
SAP(IBMと同じでIT企業の名前)等の
40歳~50歳代のシニアなおっちゃんたち。
前職年収で言うと600万~4000万と言ったところ
(4000万というのはちょっと特殊で、
これを除くと1000万くらいまで)。


彼ら外資は、日本の製造業にひと通りERP
(イーアールピー、戦略の要素のあるITシステムとでも訳そうか)
を導入し終わったら、不景気になって首を切りやがったらしい。


そういう人たちが、
「ITシステム」というワードに反応してうちに受けに来た
(マッチングが取れず、採用は0名)。


もう1種類は、第二新卒の面々。


なかなか高学歴の人たちもいて、
ラ・サール卒業後、関関同立クラスを卒業して、
証券会社の営業マンとかで割りと良い成績を取った後、
疲れ果てて転職を図る若者達もいた。


しかも数的にも、結構受けに来た
(マッチングが取れず、採用は0名だったが。結構惜しかった)。


そんでもって、彼らに感じた事がある。
「経営戦略」という言葉に憧れがあっても、
実際に勉強している訳じゃない。


これは自分が経営戦略に詳しいとか言うつもりじゃなくて、
本当に知らずに就職したのだ。


で、証券会社の営業とかERP導入とかしてる間に
それらしきワードには少し馴染んでいたのだと思うのだけど、
元々親しみがあった訳じゃなくて、必要に応じて覚えていったのだろう。


ただ、日本のIT勃興期の第一世代のSE(アルバイト+α)や、
第二世代とでも呼ぶべきERP導入
(名前にResource Planning(=戦略)とつくけど、
企業内の戦略策定とはちょっと違う)
においては、僕が求めていた人材の層は厚い訳ではなかったらしい。


余談だけど、俺が内定をもらった戦略コンサルティングファームは、
ERP導入とかやってて、
俺はその上流の戦略をやらせてもらえるとかいう話だったけど、
リーマン・ショック後の業界再編の渦中にあって
“自社の”将来の経営戦略が曖昧だったため、
(あの頃は比較的どのコンサルティングファームもそうだったけど)
ちょっと転べばERP導入要員に駆り出されそうな危険な匂いがしたので、
ひとまずは大企業に退避して次のキャリアを考える時間としたのだった。


さて・・・


じゃあこれからの時代を担う第三世代って何だよ??


そう、第三世代とは、
企業に付加価値や競争力を生み出すITの仕組み作りみたいなものだ。


つまり、データを戦略に活用するみたいな感じ。


戦略的データ活用。


一つはデータマイニングとかビッグデータの分析であるし・・・


アメリカにはデータサイエンティストと言って、
でっかいデータの分析をする人の職業に名前が付きつつある。


日本だと、ブレインパッドという会社がデータマイニングを専門にやってる。


実は俺の会社も本の予想値下がりリスクと販売予想日数を導くのに、
正規化した30万件のamazonデータを利用したことがあって、
クレンジング&正規化後のデータの数式作りに
150万程払って外注したことがある。


まぁ、Rというソフトにモデル入れて30万件のデータ放り込んで
数式を導いてもらっただけだけど・・・。


R持ってなかったし。


さて、話が逸れたけど、ともかく、
GREEに行ったりモバゲーに行ったりするITプログラマーたちは、
日本の戦略的データ活用のための”第三世代”の
システムインフラ作成のために
労働力を割いてもらうのが一番日本のためになると思うんだよな。


以上、終わり。

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