有名なスティーブン・R.コヴィー博士の「7つの習慣」を読んだ感想、留意点について書いてみました。
まずは、有名な7つの習慣から、
- 主体的である
- 終わりから始める
- 最優先事項を優先
- Win/Win
- 理解してから理解される
- シナジーを発揮する
- 刃を研ぐ
です。
ところで、コヴィー博士は実業家じゃないからか、6の実例が少ないことに留意しよう
シナジーの定義は「全体の和は部分の和よりも大きい」。
シナジーは良く、M&Aによる相乗効果等で説明される。
例えば、顧客リストに強みある事業が商品に強みがある事業が買収された場合、多くの顧客に良い商品を売れるからシナジーが発揮されるかもしれない。
7つの習慣ではシナジーを、個人間の相互作用で例えている。
(1)違うほど価値が高い
(2)お互いを尊重する。
マインド論に近く、実例が少ないが、(1)の違うほど価値が高いとは?具体例では、強みの違う人同士が組めば専業化できるから生産性が高まる
問題は、専業化による相乗効果とWin/Winとの違いが分かりにくいこと。
Win/Winはそもそも商取引においては、資源交換によりお互い望む結果を得る=シナジーがあるということでもある。
で、シナジーは相互補完的に一つの目的を達する時に使う。
注意点がある。
コミュニケーションコスト(C)の存在である。
いくら違った人間が組んでも、弱みを補う形で連携する=連携のコストがかかる。
違いがある=違った強みを持つ。
で、この時、お互いの強みの和>単体の和-(C)でないとシナジーが成立しない。
経済学ではM&Aでシナジーが発揮された事例自体がほぼ無い。
M&A自体が肥大化と増収を目的としがち。
文化が「違う」からシナジーが発揮されない。
違って良いのは強みだけ。
実は第6の習慣とはWin/Winにおけるコミュニケーションロス削減のマインド論だった。
最後にもう一つ。第7の習慣それ自体の頁数が少ない。
事例も少ない。
第6の習慣以上に、第7の習慣に根ざしたフレームワークや具体的洞察を見ることがない。
従って第6は第4の習慣の補足、第7の習慣は第1の習慣及び全体の補足と考えて良いかもしれない。
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「成功の5段ピラミッド」という映像なので、是非、ご覧ください。
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