アベノミクスについて思うこと

さて、銀行に対して今の2倍のお金を刷るよーと宣言して
日本の株式会社の時価総額が100兆円以上上がりました。


それはひとまず良いこととして、
政治家の金融の施策って限定的だよなと感じます。


ちょっと考えてもらえば分かると思うんですけど、
基本的にお金を刷っても刷らなくても、
生産してる物やサービスの本当の価値って変わらないんです。


日本が本当に元気になるっていうのは、世界や日本が「これ欲しい!!」
っていうモノやサービスを作れるかどうか、それにかかってるんです。


そして、銀行が貸したがる企業ってのは、
「潰れそうなんです助けて下さい!」じゃなくて、
「こういう面白いサービスをやりますからぜひお金を貸して下さい」
っていうような元気な企業なんです。


そうした魅力的なサービスや製品無しに、お金の供給だけ増やしても、
銀行「貸す先無いなあ(´・ω・`)、、しょうがない、国債でも買うか(`・ω・´)ノ」
となるだけです。


なので、お金をいっぱい刷るイコール、
企業にお金がいっぱい流れる訳では無い
ということに気をつけて欲しいと思います。


そして、元気な企業がたくさんできるというのは、
チャレンジングな企業、
リスクをしっかり取った魅力的な企業がどんどん出てこないといけません。


それは、雇用の流動性であったり、人材の質であったり、
税金の体制であったり。


失礼ながら、労働法や教育、
それけら税制に手をつけるという話はあまりありません。


代わりに、お金をいっぱい刷ると。


そういう意味で、国策として打ち出される解決策は、
いつも限定的だなあと思うのです。


ただし、お金をいっぱい刷るというのが悪いかというと、
僕はそうは捉えていません。


確かに、サービスや製品の本当の価値が変わらないのに
お金だけ刷っても意味が無いとも取れるのですが、
問題として、他国はどんどん印刷機を回してお金を刷ってるのです。


他の国、例えばシンガポールがフラットな税率なのに、
日本国だけ累進課税を課したら企業や個人が他の国に逃げるのと同じで、
他の国はガンガン印刷機を回しているのに
日本だけ印刷機を回さなかったら、変に日本の円が強くなってしまいます。


結論として、印刷機を回すことでサービスや製品が
生産されたり、質が良くなる訳では無いのですが、
他国が回している分くらいは日本も回す必要があったと思います。


次は我々の努力として、銀行が投資したくなるくらいに魅力的な
サービスや製品を作り出して、
本当の企業の価値を高める必要があるということです。


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